「ねぇ、何が良い?」
「うーん・・・o尚志がくれるなら何でも良いのよ、ほんとに」
「えーoどうしようかなぁ・・・」
来週、7月12日は私の誕生日o
期末テストが終わって一段落して今は試験休み中o
私の誕生日は登校日の日で一日一緒にいられなぁーいって和志が嘆いてたo
でもごめんね、和志o私学校の友達に会えるから嬉しいのo
そりゃぁ、ずっと一緒にいたいけど・・やっぱり久々になるから会いたいなぁってo
「優菜ちゃんは将来どう考えてるの?」
「うーん・・・o色々と考えてるんだけど難しくってo
翻訳家とか通訳とか外国の言葉を仕事にできるの良いなあって思ってるんだけどo
でもなんかパッとしなくて」
「そういえば優菜ちゃん、小さい頃から英語好きだったわね」
「うんo言葉って面白いのo言葉だけでもその国の文化が分かっちゃうんだからo
たとえばT、私o日本語だと私、とか僕、とか俺、とかたくさんの種類があるo
なのに英語は全部を1つであらわす、とかねo
たとえば色o日本には栗色とかこげ茶とか色だけでたくさんの種類があってo
外国の文化を知って日本のことも一緒に知りたいなぁってo
でも、今はまだ分からないのoとりあえず期末が2位で終わったから大学への進学は問題ないって」
「じゃぁ、輝星大に進むのね?」
「うん、今はそのつもりo留学とかそういうことも考えたんだけど・・まだ分からなくて」
「そう・・・・o優菜ちゃんが後悔しないような選択をしてね?
手伝えることなら何でも手伝うからo応援してるわ、優菜ちゃん」
「ありがとう、果菜さん」
大好きよ、果菜さんo
「優菜ちゃんのお誕生日の次の日学校は?」
「お休みo次行くのは終業式の日」
「そう・・・その日、お客さんが来るから用事いれないで欲しいの」
「うん、分かったぁ」
果菜さんの表情が少し固かったけどほとんど気にしてなかったo
だって、応援してくれるって言葉が凄く嬉しかったからo
「おめでとう、優菜」
「ありがとう、尚志さん」
「おめでとう、優菜ちゃん」
「ありがとう、果菜さん」
尚志さんからはピンクの包みo中は抱っこすると丁度いい大きさのテディーベアーo
果菜さんからは水色の包みo中はポーチoお化粧道具入れようかなo
「おめでとう、優菜姉」
「ありがとう、和志」
「おめでとう、優菜姉」
「ありがとう、尚人」
和志からは青色の包みo中はハートの飾りがついたストラップoお揃いで自分にも買ってそうo
尚人からはオレンジ色の包みo中はピンク色の時計oそうそう、この前壊れちゃってo
「ありがとうoすっごく嬉しい」
「えへへo優菜姉、生まれてきてくれてありがとう」
「ありがとう、和志」
「優菜姉、俺たちのお姉ちゃんでありがとう」
「ありがとう、尚人」
二人をギュッと抱きしめるo二人とも照れ笑いを浮かべてたo
優しい、優しいお父さんとお母さんo可愛い、可愛い弟たちo
あったかい、あったかい家族o
「私を生んでくれてありがとうo尚人さん、果菜さん」